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【コンサルタントの道具箱】ワインバーグいわく、やる価値のないことは、きちんとやる価値もない。
エンジニアにはおなじみのあの人、ワインバーグ流とりとめのないコンサルタントの法則。
今日紹介するのは、ワインバーグさんの「コンサルタントの道具箱」である。
エンジニアにとっては馴染みの深い経営コンサルタントであるが、ビジネスサイドの間ではそこまで有名では無いかもしれない。
ひとことで紹介すると、彼の本は現代版一休さんである。
誰もが陥りがちな問題発見と解決のプロセスを、卑近な例で色々と紹介してくれる。
彼の言い回しも独特でワインバーグ節と呼ばれており、面白い。
著名な本では「コンサルタントの道具箱」のほか、ライト、ついてますか―問題発見の人間学(共立出版)がある。
こちらは一休さんのとんち話集である。様々な問題に対して、どのように機転をきかせて解決するか、豊富な事例が載っている。
タイトルの「ライト、ついてますか?」は、標識でどのようにトンネルでライトを付けるように言うべきか、という問題の一休さん的解決策である。詳細は本で確認してほしい。目からウロコがおちる。
今回は「コンサルタントの道具箱」の中から、悩んでいる人も多い問題を解決する道具を2つ紹介しよう。
1つめは、願いの杖である。
これは、本音をはっきりと言う権利があなたにはある、ということを示している。
いや、実は権利というよりは、義務かもしれない。
上司にとって部下が本当に望んでいることを理解できなければ、解決できたはずの問題が解決できなくなるのだ。
実は、この願いの杖の章は、メルという部下と上司に当たるジェリーの会話形式で始まる。
ジェリーはメルがホントのことを希望できていないことを察して、ホントのことを言えるように促していく。結果メルは潜在的なリスクを消し去ることができ、物事はうまくいく。
たとえば、開発が遅延していて1ヶ月の延長が必要だとしよう。この時に2-3週間必要だと希望する部下は多いかもしれないが、実際足りないのだから開発は完了しない。
むしろ期待値を下回ることで不当な評価を部下が経験することになる。
ワインバーグは、上司や顧客にホントのことを伝えるために、願いの杖をイメージしてきちんと相談することを進めている。
事実がわかっていない状況が一番危険なのだ。誰しも思い当たるフシがあるだろう。
仕事術でもおなじみの時間と力の掛け方の話は、コンサルタントの道具箱でも大事な内容として登場する。
ワインバーグはケアリーのゴミ警報なるものを紹介している。
「コンサルタントの道具箱 勇気と自信がもてる16の秘密(ジェラルド=ワインバーグ/日経BP)」
自分にとってやる価値の無いことにいくら時間を掛けても、ムダである。
大事なことは、てこを意識して時間を費やすことであり、努力が結果につながっているか日々確認する必要がある。
そしてどうせ参考にならない資料の体裁を整えてもムダなので、一切やらないことである。
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