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【投資まとめ】ごんじっち流投資術-地合い編-
ざっくり言うと
- 投資術。4月の温暖相場。きっちり利益だそう。
- 相場の地合いとは?地合いに逆らうとろくなことがないぞ。
- 地合いに乗るトレード手法、トレンドフォローとは?
4月。1年で一番儲かりやすい地合い
株式投資の話である。投資術シリーズは下記。特に多用している出来高編は必読。大口についていく良い仕掛けだ。
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4/1を迎えて、今まで業績に関わらず売りこまれていたグロース株が息を吹き返し、代わって安心して買われていたバリュー株は下がり始めた。4月全体として好況な状態を維持している。2020年から投資ブームが引き続き進んでおり、投資マインドが向上してきたからこそ、1年でもっとも好調と言われる4月の買相場に期待したい。
先程も言ったが、大口の投資家は今関心がバリュー株からグロース株に移ってきている。こうなるといかに企業が好業績を出していても株価が下がってしまったり、業績に関わらず期待が期待を読んで株価が急騰してしまったりする。個人投資家の資本力では何もできないので、株価の誘導など当然できない。ロジックでは理解できない動きをされることに自分が慣れる必要がある。論理力を鍛えているほど自分の論理に固執して大損出来るので、早く相場の感覚になれてほしいところだ。
投資術シリーズでは繰り返し大口の動きを見てついていくトレード手法をおすすめしているが、大口のトレードを把握する上で有用なのが前回紹介した出来高と、地合いだ。
相場の地合いとは?地合いに逆らうとろくなことがないぞ
相場の地合いとは市場参加者全体の雰囲気を差す。それは個別銘柄においても地合い、と言われるし、「日本市場の地合いが米国に比べて悪い」といった市場全体に対して使われることがある。
ごんじっちとしては基本的に地合いに逆らうことなく、勝率の高い流れをひたすら追いかける手法をおすすめしている。とすると、地合いを読むスキルが必要になる。
地合いを読むにはどうすればよいのか。注目すべきポイントは多々あるが、主要なものを3つ紹介しよう。
日経平均とTOPIX
まずは日経平均とTOPIXだ。日経平均はニュースなどでもおなじみの指数で、日本経済新聞社が決めた225社の株価を単純平均したものである。正確には株式分割や額面も考慮して225銘柄の株価合計/27.769となっている。キーワードは単純平均である。単純平均だと、例えばファーストリテイリング(9983)や東京エレクトロン(8035)などの寄与度の高い銘柄に左右されてしまうので、正直日本のマーケット全体の相場の雰囲気を代表しているとはいえないほど乖離しがちだ。この問題を解決したのがTOPIXなのだが、海外での人気は日経平均が圧倒的なので、未だに利用され続けている。
真の意味で日本のマーケットの健康状態を測る指標がTOPIXだ。TOPIXは1968年1月4日の時価総額を基準指数100として、以降の時価総額を指数化したものである。対象は東証1部全銘柄(約2200社)で、時価総額の合計から算出されるので企業の株単価が高いからと言って影響を受けない。本来もっと知られるべきなのだが、伝統の力で日経平均ほどの認知度はない。
2021年4月から日本銀行は日経平均型のETFの買い入れをやめ、100%TOPIX連動型の買い入れを始めることは、地合いを見る上で大きなニュースだ。今までは日経平均型だったので、ファーストリテイリング他225社だけの日銀の寄与度が高い官製相場が形成されており、不公平との指摘も大きかった。3月後半に日銀のこのニュースが発表されたことで、日経平均の代表銘柄は軒並み株価を下げた。この時に空売りをおこなって儲けた投資家も多いだろう。地合いを知っていると勝率の高いトレードが出来ることがあるのだ。
米国債10年金利
次に紹介するのは米国債10年金利だ。なぜこれが注目されているのか。国債とは国が発行する債券であり、10年国債ならば10年後に利回り込みで債券を現金化出来ることになる。ちなみに社債は会社が発行する債券である。国が発行体なのでそもそも国が債券の満期で支払いを失敗する可能性は低く、ましてや米国である。ならば米国債は株式に対してリスクが低い投資対象として注目されることになるのだ。同様にローリスク資産と考えられるものに、金がある。最近だとなぜか金よりビットコインが代替資産になっていたりすることもあるが、、
債券は満期までの期間が需給に影響することもありこれ自体複雑な商品特性を備えているが、一般的に株式と逆の挙動となる。つまり株式が買われやすい好況時には、米国債利回りは人気がなくなるのでより魅力的に映るよう利回りが上がってくることになる。そして相対的に米国債を買ったほうが良い状態、特に不況により株式投資がうまくいかなくなる場合は国債が買われて利回りが低下してくることになる。
地合いに逆らうとろくなことがない
市場はあっという間に雰囲気が変わってしまう。今週は先週までのバリュー株と不安定な相場の動きから一転、圧倒的なグロース株と株価の上昇相場が帰ってきた。つまり地合いが良くなってきたのだ。この時に投資家に求められるのが機動的なシナリオの修正である。先週まで正しいと思っていたものを即捨てて、今週から新しいものを正しいと思う、ということだ。これが地合いに逆らわずに地合いに乗るという行為であり、トレンドフォローである。そして地合いに逆らう行為と続けていたら、一瞬で大きく損することになる。投資初心者、特にインテリ系はこのロジックで理解できない雰囲気に負けやすい。業績に連動しない株価の動きを正とする訓練を積んでおいてほしい。
地合いに乗るだけの戦略、トレンドフォロー
トレンドフォローとは相場や個別銘柄の地合いの変化を素早く察知して、ある種の合気道のように波に乗り続ける戦略である。いわゆるバフェットの長期投資とは異なり、何かを信じて持ち続ける、みたいな戦略ではない。信じるとすれば地合いである。
トレンドフォロー戦略は特に短期(1日-1ヶ月)から中期(数ヶ月)で有効だ。私も今週の相場に関しては半導体などの直近下落していた銘柄にシフトを始めている。この時に若干の損切りを行った。損切りをするときは痛みを伴うが、トレンドに乗らない、という行為のほうが二度と帰ってこれない大怪我をする可能性があるので、私に損切りをしない選択はなかった。
詳細は「トレンドフォロー大全」を読んでいただければ分かるが、基本的には地合いに注目して地合いに乗る、という戦略を地道に続けると考えていただければよいだろう。他の手法に比べると手軽に成果が得られる反面、人によってはプライドが邪魔をしてうまく行かない可能性もあるので、株の合気道だと思って修行、実践してみてほしい。
ちょうど良い投資時期が春に訪れる
3-4月ごろ、ちょうど相場が一旦落ち込んで底を打っている時期だと思われる。ワクチンが進んで経済回復期待で注目される銘柄も出てくるだろう。つまり誰でも勝てる相場になっている可能性が高い。ネット証券系はシステムも安定稼働しており、特にDMM証券や楽天証券は圧倒的な取引量を誇るFXの経験が生かされていて、どこかの証券会社のようにシステムダウンで注文が通らなかった、みたいなこともないのでおすすめだ。いまは投資に人気が集まっていて口座開設が遅れがちなので、早めの手続きをおすすめしたい。