【GREAT BOSS】徹底的なホンネを伝えるボス論
上司なりたてにおすすめ。Google時代の上司シェリル=サンドバーグはすごかった。
上司になりたての人にありがちなパターンとして、メンバーに気を遣いすぎるというものがある。
メンバーの仕事が上手くいって無いときに、「うまくいってない」とフィードバックできないのだ。
結果チーム全体のパフォーマンス低下を招き、メンバー間で愚痴や嫌悪感のオンパレードになる。
うまくいってないメンバー当事者にとっても不幸だ。うまくいってないのならサポートを受けるなり、部署をかえてもらうなりしたほうがよい。
作者のキム=スコットは上司なりたてのころ、メンバーに本当のことを言えずメンバーから「だめなら早くだめって言ってほしかった」と言われた経験を持つ。
結果そのメンバーは評判を上げることはできず、退社した。
スティーブ=ジョブズはずけずけ言うという意味では言いすぎな上司だが、彼には様々な心がけがあった。
フィードバックについて。
Appleデザイン責任者ジョニー=アイブとのやり取り。
現在はFacebookの最高執行責任者であるが、以前はGoogleのオンライン広告営業の会社の副社長をしており、キム=スコットの上司であった。
キム=スコットはシェリルに様々なことをサポートしてくれたことが本著では赤裸々に書かれているが、キム氏が世界中の都市のチーム管理を任されている時に、ちょうど40歳で妊活を進めたいと相談した時の話が興味深い。
無事キム氏は子供を授かり、結果チーム管理も無事に進めることができた。
様々なビジネス書を見るにつけ、本著は特にタイトルで損している。
本著の骨子はずけずけ言う部分ではなく、具体的で実践的なリーダー奮闘エピソードにある。
前述したスティーブ=ジョブズやシェリル=サンドバーグのほか、Twitterの前CEOディック=コストロ、あるユダヤ人上司などキム氏が出会った様々な興味深い上司たちのエピソードが面白い。
些細なエピソードも面白い。アップルに入社した時の話。
まずはメンバーにホントのことを言う勇気を備えて、理想の上司になろう。
動画編集していたのは、街歩き動画でした。降りたことない駅を街歩きすると、まだ見ぬ住みたい駅が見つかるかもしれない。