【フロム】離婚は子供に不幸からの脱出を教える良い機会だ

フロム【愛するということ】から、驚きの解釈を紹介。


ざっくり言うと

  1. フロムの哲学にハマる。
  2. 離婚しかけている状態は子供にとって不幸。離婚したほうが子供の教育に良い。
  3. 愛することができない大人たち。


フロムの哲学が面白い


早速、第二弾。


フロムの愛するということ、面白い。


【フロム】愛するということ


本著は愛するという行為を基本軸として、現代社会における孤独に囚われた個人に力強い武器を授けてくれる。


商品として、ロボットとして機能するようになった人間は、かつて宗教が到達していた愛への理解が薄まってしまった。


理解が薄まるどころか、現代社会の大人たちは、次世代に愛の技術を伝えられず歪んだ個人を作り続けている。



離婚しないことが子供に悪影響をもたらす


フロムが現代社会に蔓延する「偽りの愛」に関して特に警鐘をならすのは、子供への悪影響である。


中でも自分の問題を子供に投射する傾向について、鋭く批判する。


自分の人生に意味を見出せない人は、その代わりに子供の人生に意味を見出そうとする。しかし、それでは自分の人生にも失敗するし、それだけでなく、子供にも誤った人生を送らせることになる。

愛することに技術の修練が必要なため、子供はこども自身で答えを見出す経験が必要だというのである。


さらに子供のために離婚しない家族を子供にとって有害だと指摘する。


しかし、「一家団欒」のなかにただよう緊張と不幸の雰囲気は、はっきり離婚するよりも、ずっと子供に悪影響を及ぼす。
すくなくとも、親が離婚することによって、子どもたちは、勇気を持って決断すれば、堪えがたい状況にも終止符が打てるということを、身をもって学ぶ。

これは個人的にも共感する。両親が離婚している子供の自立心の高さは目を見張るものがある。



愛するということができない大人たち


フロムは現代社会にありがちな「偽りの愛」を挙げていく。


互いの性的満足としての愛と、「チームワーク」としての愛、あるいは孤独からの避難所としての愛は、どちらも、現代西洋社会における崩壊した愛、すなわち現代社会の特徴である病んだ愛の、「正常な」姿なのである。

現代社会が消費社会となった今、愛すらも消費となり、暫時的な愛を正常の愛と勘違いして享受しているのが現在である。


一方宗教的な世界観における愛とはなにか。


キリスト教においては隣人愛という概念が提示されている。しかもこの隣人愛は自己愛と合一的である。


汝のごとく、汝の隣人を愛せよ

無償の愛という概念もある。対価としての愛ではなく、自己愛から拡張された隣人愛をフロムは理想的な愛であると説く。


しかしフロムは隣人愛から始めるのではなく、自己修練をまず勧める。健全な自己愛が隣人愛を生む。


ではどのように自己愛を育て、愛するということを技術として習得すれば良いのか。詳しくは本著を読んでほしい。




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