【システムシンキング】パパ活は女性の金銭感覚を失わせる貴族の遊び

システムシンキング的な発想でパパ活の危険なロジックを解き明かす。貴族の遊びは女性が社会復帰できなくなる危険なスパイラルに陥る可能性がある。


ざっくり言うと

  1. 鬼流行するパパ活。バイトが無いならしょうがないだろう。
  2. パパ活の副作用をシステムシンキング的に考える。なぜ貴族たちはパパ活をしたいのか?人体実験の側面。
  3. パパ活するなら夢を持とう。ぶれない勇気。


鬼流行するパパ活、バイトがないならしょうがない


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今回取り上げたいのは、パパ活である。不況下には昔から風俗業が活況になる傾向がある。遊郭、援助交際、神待ち、パパ活、ラウンジ嬢は行為の有無はあれどほぼ同等のビジネスモデルで、言い方が変わっただけである。パパ活の場合、TwitterやLINE、カカオトークで連絡を取り、富裕層のおじさん(主に港区)にデートや行為の代わりに多額の資金を得る仕組みだ。


問題なのはコロナ下で通常のバイト(飲食業やアパレル、ホテルや結婚式のスタッフ)が全滅してしまい、未だかつて無いほどパパ活が浸透していることである。パパ活のビジネスモデルはショット(1回あたりのリターン)が大きいので、他のバイトに対して平時以上に魅力的である。生活上ののっぴきならない状況も有り、鬼流行している。


私個人的には「バイトが無いならしょうがない」という黙認の意向だ。世の中に一見理不尽構造を見た時、別の視点から見ると極めて合理的な構造が含まれていることがあるのだ。パパ活は典型的な「第三者から見て一見非合理な合理的行動」である。


だが一点だけ認識してほしい。パパ活にには自分に対して思わぬ副作用が働いている。意識しなければ危険な副作用に毒される。



パパ活の副作用、金銭感覚の崩壊


パパ活という理不尽な構造における合理的な構造を考察してみよう。貴族側がどういう動機でパパ活に参加するのか、という観点から女性側への影響を見てみるとわかる。


まずは女性側のパパ活のメカニズムを示そう。


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ごんじっち作成


ストレスに注目。パパ活自体のストレスが、パパ活で得られた散財によるストレス発散で解消されている。ここが非常にまずい。


そもそもパパ活は1度行うとパパ活に慣れて心理的なハードルが下がるため、継続してパパ活を行おうとするようになる。


そこで更に散財によって必要なお金が増えてくるので、パパ活参加へのハードルがどんどん下がってくるのだ。


次に貴族側のパパ活参加へのメカニズムを示そう。根拠もなく書いているだろ、とか言わないでね。


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ごんじっち作成


注目すべきは構造的にパパ活にのめり込む負のスパイラルが無いことだ。パパ活に参加することはストレスを減らす取り組みであり、お金は減るかもしれないが貴族にとっては、はした金である。パパ活の慣れによる参加頻度の増加や女性への好意はあるかもしれないが、結局道楽に過ぎない。女性側の参加の負担の違いが可視化されてきただろうか。


もう一つ、興味深いのはパパ活の目的の一つ「相手女性の金銭感覚を壊す快感」である。誰もが明言しない隠された目的だが、お金で満たされて何も面白いものがない貴族たちは、人体実験をもって楽しみ始める。パパ活とは貴族にとっては美人を利用した人体実験であり、直接手をくださずとも相手女性を壊す破壊願望を満たす取り組みなのだ。つまり、美人の私生活が次第に乱れ、パパ活への依存度が上がることに漬け込んで相手女性への好意を満たすパターンもあれば、そのまま崩壊する様を眺め楽しむのだ。僕には共感できない楽しみ方だが、人間の行動として退廃的な娯楽にふけるパターンは歴史上証明されているので、理解できる。


貴族側と女性側のストレスに注目して図解する。女性側のストレスだけがいたずらに増え、パパ活に寄る金銭感覚の崩壊がひたすら貴族側にとってメリットとして享受され続けるのがイメージできるだろう。


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ごんじっち作成



どうしてもパパ活するなら夢を持とう


以上の副作用を説明した上で、どうしてもパパ活をやりたいそこのあなた。自覚した上で用法用量をまもって計画的にパパ活を行うためには、どうすればよいだろうか。


システムシンキング的には、パパ活のストレスが散財に回っているのがまずいのである。邪悪な貴族側の目的に負けず、あなた自身がストレスを発散できる取り組みを別に持つこと、つまり夢を持てば良い。


大金を稼いで海外で成功するとか、銀座のママへの道を画策するとか、有名貴族との結婚をめざす、それ以外は考えないとか、明確な夢を持ち、決して散財によるストレス解消に流されないことだ。


もちろん、生活苦からパパ活に至る大学生も重々承知である。不況下でまとまった資金を得る方法として、パパ活を選択すること自体は悪くない。戦後の闇市で稼ぐ人たちも手段を選ばず生き延びたのだ。だが手段に溺れないようにしてほしいのである。きっちりとある意思決定がどのような副作用をもたらすか意識し、冷静に対応していこう。



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