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【ビジネスを変える100のブルーオーシャン】次の儲かる市場はどこだ?日経BP総研の本で金脈探し。


ざっくり言うと

  1. 次の金脈を探す旅。コロナで新たな金脈が生まれているはず。
  2. 100のブルーオーシャン概略。AIと働き方、ヘルスケアの未来が多い。
  3. 個人的に気になる金脈を紹介。


コロナで生まれた金脈


コロナは既存の産業にダメージを与えつつも、新たな産業を生み出した。


コロナがもたらした最大の変化は、お家で仕事をするサラリーマンが増えたことである。


働き方改革はコロナ以前からも労基署が推進してきたが、コロナで強制力が生まれ、一気に自宅オフィス化が進んだ。


すると、個人投資が活発化。証券会社は申し込み増。新築戸建ても好調。シェアオフィスへの需要が拡大、TKPは問い合わせ増を見込んでいる。


失業率の上昇は、従来人が不足していたスーパー、小売などのアルバイト人材確保につながった。


最近だとアルバイト人材の競争が激化したことで、スーパーのバイトの質が向上しているようだ。


エンジニアの希望者も増加しているらしい。プログラミングスクールの申込や副業としてプログラミングを進めようとしている人もいるようである。


後ろを振り返ってばかりいると変化を悔やむことになる。気持ちの切り替えは難しいが、過去を切り捨てて前に進むのみである。新たなスキマが世の中に生まれている。



100のブルーオーシャンはどこに?


今回は2019年末に出版された2030年を占う本、「日経BP総研2030展望 ビジネスを変える 100のブルーオーシャン」(日経BP総研/日経BP) を紹介する。


コロナ以前に書かれた本のため、インバウンドなど現在では活用が難しい領域も生まれているが、健康領域や働き方改革の領域はむしろ実現味を帯びている。


本著は2030年に向けて生まれつつある新市場を100に分けてピックアップしている。


日本、世界が立ち向かう経済の変化から、様々な観点から市場の切り口を見出してくれる。



個人的に気になる金脈


個人的に気になった金脈を紹介したい。



ギア沼


これはダイビングに必要な器材一般の英語表現で、自転車やキャンプ、釣りといった趣味を始めるのに必要なものを買い揃えていくうちに、不必要なレベルまで買い進めてしまう現象を指す。


身近なものには、自転車沼、キャンプ沼、カメラ沼、サウナ沼がある。


ある程度充足された生活ができる現代社会人は、はっきりいって暇を持て余している。


そこで趣味を持ち、趣味にお金を投じる生活を幸せと捉えて生活する人が増えている。


これは働き方改革や週休2日制がもたらした現象で、1990年以前まではここまで多様な趣味への時間の投じ方は考えられなかった。


情緒的価値に訴えたグッズをD2C(EC直販)で販売し、成功するスモールビジネスも増加中である。


このマーケットでうまくスコップ売りになれているのが、BASEやShopifyであろう。



インテリシニア活用


最近日本では希望退職により、インテリシニアが急増している。


だが現状再就職は難しく、うまくスキルを社会に開眼できていないのが現状である。


一部人材は海外に転職し、そのまま技術流出につながってしまう可能性もある。


そこでインテリシニアが先生となり物事を教える場を作る。


若者は基本行動主義的な馬鹿なので、すでにインテリシニアが経験して学んでいるような問題を解いていることが多いものである。


いままではオフラインの飲みの場が活用されてきたが、より公式な場として提供する。


たとえばスタートアップにおいてインテリシニアを活用するポジションを用意する。非常勤で問題ない。


インテリシニアに専門領域での知恵を授けてもらい、若者がこれを活用すべく行動する。


奥義継承の場が必要である。



無人統治


現状市政サービスはほとんど実験レベルでは無人化できる。


街でおこる事件、事故や住民のSNSなどや実際の行動から、街の課題を抽出、無人で解決していく。


道路交通の混雑や事故のリスクを事前に察知し、動的に制限速度や流出入、中央線をコントロールする。


火災や事件などの対応も無人化する。自動運転のパトロールカーや消防車が自動で急行し、対応する。


卑近な例では、無人化とまではいかないが、省力化も可能だ。


目安箱をオンライン化する。住民が不満を感じた写真やコメントをSNSに投稿すると、オンライン上で課題としてチケット化され、パートタイムジョブとして登録者が解決を代行する。


最後の取り組みはいわば、かつての街の互助会を取り戻すシステムである。