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【人は悪魔に熱狂する】なぜ本音を言うホリエモンの本は売れるのか
ざっくり言うと
- 世にはびこる人間心理をついた手法。
- 人はホントのことを言うホリエモンに熱狂する
- 悪魔を出し抜くには、まず悪魔を認識することから。
人間心理をついた手法、はびこる
世の中には人間心理をついた手法が多数存在する。
へずまりゅうの炎上マーケティング。
ROLANDさんのカリスマホストゆえの驚異的な説得力と社会的証明を利用したビジネス展開。
あえてクズキャラに徹し、共感を生むカイジ。ビールは喉が渇くと悪魔的に美味い(らしい)。
人は様々な情報に接し、情報を選択する。人間であるがゆえに生じる様々な心理学的な傾向を研究するのが、行動経済学である。
人は合理的であろうとしつつも、人は人であるがゆえ、ついバイアスに左右されてしまう。
本著は、人間の心理の中でも悪や欲望といったダークサイドにフォーカスし、生々しい事例とともにおもしろおかしく行動経済学を教えてくれる。
著者は松本健太郎さん。ごんじっちは個人的に松本さんの著書が大好き。今までの本は全部読んでいる。毎度軽妙な語り口でマーケティングを教えてくれるので、大ファンである。
ぜひ松本さんのマーケティングの本も面白いので、読んでみてほしい。新商品開発とアイデア出しの参考にしている。
ホリエモンに熱狂する
ホリエモンの著書が一貫して人気を博している。私自身、時間革命は好きな本である。
【書評】自分時間を最大化せよ。「時間革命-1秒もムダに生きるな-」(堀江貴文/朝日新聞出版)
なぜ、支持を得られているのか。それは普通のひとが言えないような本音を、ホリエモンは臆することなく言えてしまうからである。
通常、人は対人関係において良い関係と悪い関係のバランスを取ろうとする。友達として仲良くなる場合もあれば、お互い共通の相手が嫌いな同志として仲良くなる場合もある。
このバランスを取る行動により、人は自分が孤立してしまう状況を回避しようとする。
しかしホリエモンにおいてはバランス行動が感じられない。是々非々。良いものは良いといい、悪いものははっきりと悪いと言う。
自分がなにか言って孤立してしまっても、孤立をいとわない強さがある。そこに痺れるあこがれるのである。
前述した時間革命の本でも、電話してくるやつはきらい、とはっきり述べる文章がある。共感する人も多いだろう。電話よりチャットのほうが相手の時間を奪わずに情報をシェアできる。
でも人間関係のバランスを取ろうとする時に、電話しないでくれと相手に面と向かって言える人はすくない。公言しているホリエモンは、かっこよく映る。
人間心理の悪魔を捉える
本著を読むと、人間がいかに様々なバイアスに振り回されているかを知ることができるだろう。
より自分を客観視し、真の意味での合理的な選択ができるようになる。
逆に相手に対して利用することもできるようになるだろう。マーケティングにおいて行動経済学のアプローチは必要不可欠である。
だが悪用すれば詐欺にもなりうる。くれぐれも用法用量を守ること。
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余談(おすすめ本コーナー)
おすすめデザイン本。ずっと使えるデザインのコツがびっしり。自分もよく利用してます。